「我々はシステムのちょっと手の届かない所ところをRPA開発をして、業務の効率化を進めてる」
「今コロナの経験を通してそのビジネス環境が大きく変化しようとしてる。こういったところのお手伝いを新しい技術でできないか」
と仰っていたのはインタビューにお答えしていただいた、ビーウィズ株式会社デジタルAI機能開発部部長土井健様です。
従来基幹システムは自社内だけで完了していたものです。
そこでビーウィズ株式会社はBPOサービスを通じて社外と協力してクライアント企業様の業務の効率化を進めています。
今回はどういったツールを用いてお客様の要望に応えているのかをインタビューを通じて読者の皆様へお伝えします。
インタビュー先情報
会社情報
- ビーウィズ株式会社
- HP:https://www.bewith.net/
お客様を想い20年。カスタマーサービスおよびBPOサービスの専門家集団として、洞察力を働かせ、より良いサービスを提供するべく事業展開を図っています。
BPOとは、企業の業務プロセスを外部の企業に委託する経営戦略のことです。
元々は経理や人事等の間接業務が中心的にBPOの対象となっておりましたが、最近ではマーケティングや人材育成等にも拡大してきています。
インタビュー者:ビーウィズ株式会社 デジタルAI機能開発部部長 土井健様
導入事例
UiPath
導入背景
我々がBPOサービスお客様へ提供しておりまして、クライアント企業様の効率化に寄与していく一つのテクノロジーとしてそもそもRPAを着目をしていました。
その中でじゃあ具体的にどういうツールを選定して行こうかという検討に入った時に、やはりUiPathさんが最も自社で開発がしやすく、当時は無償でEラーニングのコンテンツを提供されていたので、学習をする環境も整っていたのでUiPathをまず選定してそれ以降ずっと使い続けているといったところになります。
使用方法
一事業会社としての例えば人事、総務、経理といったバックオフィス部門で活用して自社の効率化にもちろん使用しておりますが、それに加えて弊社はクライアント企業様の業務プロセスをBPO事業として受託をしております。
それ故、お預かりした業務のプロセスに対してもロボットを活用して業務の効率化を図っているところが弊社の特徴であると言えます。
課題達成
RPA(UiPath)を使う前は、比較的単純な定型業務と言われている多い業務量と、あとは単純な反復作業は人手に頼らざる得ないような状況がありました。
状況によってはその比較的単純な業務が一部の社員の過重労働になっていましたが、そういった部分はロボットが得意なのでRPAを使うことで、大きく業務の効率化に繋がりました。
良かった点
無償でEラーニングのコンテンツが提供されていたので、学習がしやすかった。単純作業に関しては業務の効率化が進んだ。
お客様へ提供できるサービスとなった。
悪かった点
特になし
Slack
導入背景
今はUiPathの開発自体は自社で行っていますが、以前は外部の協力会社の力なんかもお借りをして開発していました。
そこで、自社の社員以外とのコミュニケーションを取るためのツールとしてSlackを導入させました。
使用方法
自社の社員以外とのコミュニケーションを取るためのツールとして使用しています。
課題達成
遠隔地にいる、協力会社様とのコミュニケーションが円滑に行われるようになった。
良かった点
自社以外の協力会社とスムーズにコミュニケーションが取れるようになった点。
悪かった点
特になし
Trello
導入背景
複数の環境のエンジニアのタスクを可視化することが課題となり、看板を一目見てステータスを確認できるTrelloを導入することにしました。
使用方法
Trello上のステータスの変化はSlackとTrelloを連携させ、SlackのメッセージとしてTrelloを見に行くんじゃなくてSlackでプッシュしてもらうような形で運用しています。
課題達成
SlackとTrelloはアプリケーションの設定のようなイメージで連携させることができるため、開発にかかる負荷を抑える形で、各エンジニアのタスクを可視化することができた。
また、SlackからTrelloを操作できるため、エンジニアの方にとってのタスク管理にかかる負担も減った。
良かった点
複数のエンジニアのタスクの可視化が実現した。TrelloをSlackを通じて操作することでTrelloの操作が楽になった。
開発することなくSlackとTrelloの連携は可能なので、開発の負担はなかった。
悪かった点
特になし。
Backlog
導入背景
自動化のためのロボットRPA等の開発は自社の業務プロセスだけではなく、クライアント企業様の業務プロセスの改善にも利用してます。
その際、クライアント企業様が保有数環境に我々が入り込んで、改善活動を行うことがあります。
例えば、タスク管理や円滑なコミュニケーションを実現するといった業務です。そういった背景もあってBacklogを導入し、運用しております。
使用方法
Backlogは一部のお客様先でプロジェクト管理をされているよりも既に使われていたので我々も一緒になって運用しております。
課題達成
お客様の環境で自動化やRPAの開発を行えるようになった。
良かった点
課題達成と同じ。
悪かった点
特になし。
Omnia LINK
開発背景
元々弊社ビーウィズ株式会社はコールセンター事業を20年前からやっております。
当時テレフォニーシステムというのが身近にあったような環境にあったのですが、運用とか保守の世界でいうとかなり高額なシステムなんです。
そこでコールセンターの運営のノウハウとIP-PBXっていう技術を掛け合わせてサービスを作れないかというところで、弊社の子会社アイブリットにてOmnia LINKの開発をして、弊社はサービスを利用、提供を進めているところです。
使用方法
コールセンター事業等で利用されます。詳しくは下記のホームページをご覧ください。
課題達成
Omnia LINKはクラウド上にて提供されます。よって複数の拠点運営や移転、拡張にもフレキシブルに対応できる使用となっております。
そして初期費用もテレフォニーシステムと比べると安価です。
良かった点
テレフォニーシステムと比べると安価に導入可能です。
複数の拠点運営や移転、拡張にもフレキシブルに対応できます。
悪かった点
特になし。
気になった点についてご質問させて頂きました!
今後行っていきたい事業はございますか?
我々は元々企業の課題解決、業務プロセスの改善、事業の改革みたいなとこにお付き合いしてきましたので、今コロナの経験を通してそのビジネス環境は大きく変化しようとしております。
こういったところのお手伝いを新しい技術を利用してやっていきたいですね。
今は具体的に次の技術これだろうなみたいなところは確定はしておりませんが、新しい技術っていうところに着目しながら何を選定してどういうサービスを打ち出していくのかっていうとか常に考えてるところです。
最後にDX化に取り組もうと考えている方にアドバイスを一言お願いします!
今回お話しさせてあげたものはあくまでもフロント側で、例えばコミュニケーションツールだったりタスク管理だったり、業務の自動化みたいなもののツールについてですが、多くの企業は基幹システムをオンプレでもっている状況です。
この辺りどうしても大きな変化が生じたり、逆に変化させるのが難しい。
どうしても、人力でそのビジネスの変化に対応してるってところ大きくあります。
我々はそういった意味ではそのシステムのちょっと手の届かない所みたいなところをRPA開発をして、業務の効率化のお手伝いをできたらなと思います。
備考:オンプレとは、on-premisesという意味で、情報システムを自社設備内だけで管理から運用まで行うことを意味する。
この記事に登場したSaaS
UiPath
RPAとは、ロボットがコンピューター内で人間の行動をシミュレートしてビジネスプロセスを実行することを可能にする技術です。
RPAロボットは、ユーザーインターフェイスを利用して、人間と同様にデータを取得し、アプリケーションを操作します。
ロボットはオペレーション内容を解釈し、反応を誘発し、他のシステムと通信して、大量の反復作業を実行します。
RPAソフトウェアロボットは眠ることも休むこともなく、間違いもなく正確迅速に処理し、結果的に従業員不足を補い、生産性を向上させます。
Trello
Trelloカードは、タスクのあらゆる作業を管理、追跡してチームメイトと共有できる、業務管理ポータルです。
カードを開けば、チェックリスト、期限、添付ファイル、会話などをすばやく確認できます。
Slack
Trelloは、情報やタスクをボードで整理するアプリです。プロジェクトの管理や、進捗状況の把握がしやすくなります。
Slack用Trelloアプリを使えば、ボード上のカードの管理、期限の変更やカードへの会話の添付をSlackから直接、簡単に行うことができます。
出典:Slack Help Center SlackでTrelloを利用する
Backlog
プロジェクト計画をガントチャートで可視化します。開発・デザイン・マーケティング・セールスなど各担当者の作業や完了期限を明確にします。
メンバーの進捗を把握することで、作業の遅延にいち早く気づけます。
Omnia LINK
Omnia LINK(オムニアリンク)は、Google Cloud Platformを基盤としたコールセンター向けトータルテレフォニーソリューションです。
基本となる電話の受発信・全通話録音・IVR・高度なコールフロー対応などはもちろん、AIを利用した通話音声のリアルタイムテキスト化や、FAQリコメンデーションなどの最新機能を提供します。