Webサイト構築に絶対に外すことができない「データベース」。Oracle Databaseや、MySQL、PostgreSQLなどの有名データベースは聞き覚えがあるのではないでしょうか?
しかし、データベースの構築は少し難しく、理解するのに時間がかかってしまうことが多くあります。そんなデータベース構築をもっと直感的に構築することが可能なAirtableをご紹介します。
データベースとは
「データベース」とは特定のテーマに沿ってデータを収集し、使いやすいように整理した情報の事です。どの分野においてもデータベースは必須となります。
例えば、WordPressでメディアサイトを作る際も記事のデータを管理するために必要なデータベースが使われていますし、顧客管理ツールなどにも顧客情報を管理するためのデータベースが用いられています。
従来、データベースは実績を重視した商用製品が多く用いられてきましたが、近年では無料で使用できるデータベースシステムへの関心が高まってきています。
個人開発はもちろん、業務上のちょっとしたシステムなどに無料または少額で使えるデータベースの需要が高まっています。
そんな無料で使えるデータベースの中でも、今回は直感的に使うことができ高機能なAirtableをご紹介します。
Airtableの機能
クラウドでデータ管理
まずは、データ管理です。もちろんデータベースのサービスですので、データの管理ができることは言うまでもありません。
しかし、ここでお伝えしたいことはクラウド上でデータの管理を直感的に行うことができることです!
画像のようにクラウド上でAirtableにアクセスすることで、excelのような感覚でデータの管理が可能です。
ちょっとした修正や、カラムやテーブルの追加なども分かりやすいGUIベースで行うことが可能です。
データベースは、カラムの内容(テキスト、数字、画像など)を指示する必要がありますが、Airtableならばカラム追加時にデータの内容を選択することができ、こちらもUIが分かりやすいため簡単に追加が可能です。
また、Airtableではデータベースの管理で必須となるリレーション機能も直感的に設定することができ、高度なデータベース連携をしたい方にもおすすめできるデータベースサービスです。
豊富なデータ種類
画像を見て分かるように、チェック機能も付けることができ、データのチェックや記入漏れなどの確認、データの取り出しトリガーとしても使うことが可能です。
また、AirtableにはAttachmentという設定をすることもでき、添付ファイルをデータに指示することができます。
Attachmentをクリックするとアップロード画面が表示され、ファイルをアップロードすることができます。
表示の変更
データベースだからと言って通常のexcelのような表示だと見づらいことがあります。Airtableでは、表示を変更することができます。
例えば、カレンダー表示です。データの中に日付を入力することで、カレンダーでの表示が可能になります。また、かんばん形式での表示も可能でデータベースには思えないような表示することも可能です。
表示方法を工夫すると様々な使い道ができそうですね。
フォーム作成ができ、そのままデータ化できる
Airtableの便利な機能としてフォームを作ることができます。Webサイトからの新規顧客獲得や、アクセスが欲しい時は必ずお問い合わせフォームなどが必須となります。
そして、そのデータを管理する必要があります。さらには、お問い合わせが来たら自動で返信をさせたいと思います。それらすべてがAirtableならば可能です!
Airtableでは、フォームをGoogleフォーム同様に直感的に作成することができます。そして、そのデータ管理はそのままAirtableに格納することができるのです。
フォームの種類もマルチセレクトや、先ほどご紹介したAttachment、チェックボックスなどフォームに必要なものをカバーしています。
フォームの最後には、メールを送る設定をすることができます。こちらもワンクリックで設定が完了するというとても便利な機能です。
また、Airtableのフォームの特徴として「コードで吐き出すことができる」というのも魅力の一つです。フォームのURLに飛ばさず、ホームページの中に作ったフォームを導入したい。そんな人はぜひこの機能を利用してHTMLコードを取得し自分のサイトに導入をしましょう!
Airtableモバイルアプリ
Airtableでは、モバイルアプリを使用することが可能です。
クラウドサービスのため、PCだけでなくモバイルでも操作できるのも一つの魅力です。移動中や確認するべきことなど、PCを開かずともスマホ一つで確認できるのはとても便利です。
連携・API
AirtableにはAPIが用意されており、様々なサービスと連携することができます。
開発したサービスの一部をAirtableで管理することも可能ですし、フォームから取得した顧客データを引っ張ってきてBIツールに活用したり、そのデータを用いてそのままメール配信サービスを構築したりと色々な用途が可能です。
ぜひ、他のサービスと連携をして使うことをお勧めします。
Airtableとノーコード
Airtableはノーコードと相性がいいと言われています。ノーコードとはコーディングなしでWebサイトやアプリケーションの開発ができるものです。
このように言われている理由は、Airtableもまたノーコード同様にコーディングなしでデータベースを扱えるためです。
また、ノーコードツールはデータベースの制限や、機能がAirtableよりも劣っている点も挙げられます。ノーコードでは、データベースの容量を追加するために料金が高いことがあります。
しかし、そのノーコードのデータベースにAirtableを使うことで管理もしやすく、容量も低価格で抑えることが可能になります。
ノーコードで有名なbubbleやAdaloなどではAirtableと連携させてサービスを作る方が多くみられます。
データベースの問題にぶつかった場合は、Airtableを利用することも考慮してみてはいかがでしょうか?プラグインですぐにつなぐことなども可能になっており、簡単に導入もできます。ぜひ使用してみてください。
料金体系
Airtableの料金体系はシンプルで、無料のフリープラン、$10のプラスプラン、$20のプロプラン、企業向けプランの4つです。それぞれ詳しく以下にまとめましたのでご覧ください。
FREE | PLUS | PRO | ENTERPRISE | |
月額/1ユーザー | $0 | $120 | $240 | お問い合わせ |
アプリの数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
アプリごとのレコード数 | 1200 | 5000 | 50000 | 追加可 |
アプリごとのファイル容量 | 2GB | 5GB | 20GB | 1000GB |
編集履歴 | 2週間 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 |
グラフや地図などの拡張機能の利用(Blocks機能) | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
条件付き書式 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
高度なカレンダー機能 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
フォームのオリジナルロゴ設定などの設定 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
共同エディターでロックされたビューの作成 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
パスワードと制限付きドメインの共有 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
フィールドとテーブルの編集権限 | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
新機能への早期アクセス | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
Eメールサポート | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
セルフサービスのナレッジベース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
優先サポート | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 |
専用のCSマネージャー | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
個別のオンボーディングとトレーニング | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
SAMLベースのシングルサインオン(SSO) | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
フェデレーション企業アカウント | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
無制限のワークスペース | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
請求書による支払い | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
全体の管理パネル | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
削除復旧機能の強化 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
大きく変わる点は、PLUSかPROどちらを選ぶかという点。ここの差は、Blocksという機能を使えるかどうかになります。
地図やガントチャート、3Dモデルエクスプローラ、組織図など、高機能な機能を簡単に拡張することができます。地図は、GoogleMapsAPIのトークン設定のみで使用することができます。
プランは、どういった機能が必要かで選択していくのがいいでしょう。また、無料期間が用意されておりますので、まずは無料で試してみることをお勧めします。
良い口コミ
Airtableは、私たちの作業環境に実際の構造をもたらします。
15人のチームでタスクやプロジェクトを管理したり、仕事の進捗状況や場所を簡単に記録したりするために使っています。
柔軟性があり、どんなものでも作成でき、完成品を見栄えよく仕上げることができるのが気に入っています。UIは、私たちの共有ベースのセットに招待したときに最初にコメントするものです。
特に私が気に入っているのは、Zapierとの統合で、Airtableベースの外に出る必要があっても、他のアプリと同期できるので、手動で入力する必要はないでしょう。
美的に魅力的なデータベースです。そして、エクセルよりも使いやすく、操作も簡単です。
また、特定のニーズに合わせて構築済みのCRMを調整するのではなく、必要なものをカスタマイズして構築することができます。また、データやレコードを見るためのさまざまな視覚的な方法が鍵となります。
誰が何のために何をするのか、いつ納品するのか、タスクの進捗状況など、戦略の全体像が一目でわかるのがいいですね。
エクセルのようにスプレッドシートを作成しつつ、共有ドライブに写真や文書、動画を添付するような使い方ができるという組み合わせは、私たちの用途にぴったりです。
コラボレーション機能は素晴らしく、安全でセキュアな方法で他の共同作業者とプロジェクトを簡単に共有することができます。
悪い口コミ
高度な機能(ブロック)はプロプランでのみ利用可能で、ブロックのいくつかは他のプログラムの基本機能として提供されているので、少し不満です。
無料版では、あなたはかなり簡単にレコードの制限意志をヒットします。私は彼らが無料版の上にあった低価格のプランを持っていたことを願っていますが、彼らのはるかに高価な層の下に。
第二の巨大なミスは、リッチテキストを行うには本当に方法がなかったということです。これでは、コンテンツのリポジトリとしてのAirtableの有用性が著しく制限されてしまいます。
基本的にはすべてをHTMLマークアップに変換して、Airtableにプレーンテキストとして保存しますが、私が言ったように、彼らはこれを修正することを約束しています。
これが別の変装をしたExcelだと思わないでください、そうではありません、Excelのように適応性がなく、強力なものでもありません。
プロジェクトの追跡や休日システムの管理などには使えませんが、ニュースレターのための顧客リストを作成することはできますか?ええ、簡単に、それはそれは本当によくやっていると思います。
それはソフトウェアの無料層にいくつかのより多くの機能を使用することができます(有料層はアンロック “ブロック” – あなたが別の視覚的な方法でデータを表示することができますが、最終的にはそれがあるべきであり、したがって、限られた使用を持っているようにプラグインのための奇妙な名前です)。
もう一つのことは、Airtableのモバイルインターフェイスは、それのデスクトップ版と比較して悲惨であるということです。
そして、いくつかの理由で、あなたはモバイルを介してデスクトップのウェブサイトにアクセスすることはできません。私は彼らが将来的に対処する必要があるものだと思っています。
モバイルのレイアウトは役に立たないのと同じです。