今回は、SES企業の株式会社レインオンファニー様にDX化についてインタビューさせていただきました。DX化を検討されている方はSES企業様は是非参考にしてください。
インタビュー先情報
会社情報
- 株式会社レインオンファニー
- HP:https://www.reinonfunny.co.jp/
弊社は東京の代々木でSES事業メインに行っている会社です。客先常駐の仕事がほとんどですが、今後は社内開発やサービスなどの導入も検討しています。
「Human First」を掲げ、エンジニアのみならず、従業員全員がスキルを高められる環境で、満足度の高い組織を目指し、日々挑戦しています。
インタビュー者:中田紗衣様
株式会社レインオンファニーにて営業と採用部門を担当。
もともとはエンジニアとして他社に入社。その後、教育事業会社にて教材開発やSaaSのプロダクトオーナー、人材開発の経験を積む。
2020年3月より株式会社レインオンファニーに入社し、営業や人事採用を担当し、SES事業の一翼を担っている。
導入事例
Trelloと連携でき、すぐに確認できる(Slack)
導入背景
大前提になるのですが、弊社のように創業3期目になるベンチャーを立ち上げた企業では、作業の効率化のための無料で使えるツールや、コストなるべくかけないでやりたいという気持ちが大きくあります。
そういった面でSaaSに関しては、無料で使えるツールをメインに導入しています。
Slackに関してはコミュニケーションツールとして、もうすでに有名で、使いやすいというのがあったので導入を決めました。
使用方法
タスクの管理の部分で、Trelloと連携させて使っています。Trelloで何かを動かした場合や、誰かが新しくカードを追加した場合など、作業をするごとに全部通知を送るように設定にしています。
良かった点
無料で使用でき、使いやすい。Trelloと連携できる。
悪かった点
特になし
在宅勤務中でも、営業担当同士のタスク管理に成功(Trello)
導入背景
SES業界では、動きが速いという特徴があります。そのため、今誰がどの状態になっているのかを常に管理する必要があります。現在、営業担当は4人います。
しかし、在宅勤務をしてることもあり、逐一話すことができません。
そこで、それぞれがどのような動きをしているのかを把握するためにタスク管理を導入することにしました。なかでも、タスクを入力するとともに、通知が送られてくるものを探していました。Trelloであれば、Slackと連携もできるため、導入を決めました。
使用方法
お互いのタスクの管理を行うために使用しています。Slackと連携させて、変更や追加などがあれば、通知が送られるように設定しています。
達成課題
在宅勤務などで、営業担当同士で逐一話す機会がなくなった場合も瞬時にタスク管理共有ができるようになりました。
良かった点
Slackと連携できる。
悪かった点
特にありません
勤務場所を問わず、社員のリアルタイムな勤務の管理に成功!(ジョブカン)
導入背景
現場常駐している社員、エンジニアは社外にいます。そういった社員の勤務表を今までは、月締めでエクセルでもらっていました。
その方法だと、月締めで勤務表をもらうので、リアルタイムで社員がどのような勤務をしてるのか把握ができませんでした。
そこで、社員各自が持ってる端末で手軽に使え、リアルタイムで社員の勤怠管理ができるものを探していました。ジョブカンはLINEと連携でき、LINEで打刻が打てるので、購入したという背景です。
使用方法
社外勤務の社員の勤怠管理に使用しています。自分の端末でLINEに「打刻」と一言打つと、リアルタイムで打刻管理ができるようになりました。
達成課題
社外勤務社員のリアルタイムな勤務を把握することができるようになりました。
良かった点
LINEとの連携でき、社員各自が持っている端末から手軽に使用できる点。
悪かった点
特にありません
年末調整の申告も電子で簡単に!(PXまいポータル)
導入背景
導入背景としては、うちの税理士が、PXまいポータルを提供しているTKCグループに所属をしています。そのため、その税理士の方が使用しており、使い方も社員に教えてくれるため導入しました。
使用方法
年末調整の申告など、税理士が関与する部分は使用しています。
良かった点
以前は、年末調整は紙に記載していました。PXまいポータルでは年末調整が電子でできるので、かなり便利だなと感じます。
悪かった点
特にありません
契約管理が楽に(i-seiQ)
導入背景
i-seiQは、代表の川島が独立する前の会社で使用していたという経緯があります。当時から使用していて、使い慣れてること、SESの管理が一番しやすいため、当社でも使用しています。
使用方法
SESの契約管理などに使用しています。
良かった点
使いやすい、SESの管理がしやすい。
悪かった点
特にありません。
紙ベースのやり取りの減少で、より便利に!(クラウドサイン)
導入背景
緊急事態宣言が出され、多くの方が在宅勤務になりました。その中で紙ベースでやりとりするのは、限界だと感じていました。
そこで、印紙を電子でやりとりするときは何かいい方法がないかと探していました。クラウドサインであれば、印紙代もかからないので導入を決めました。
使用方法
契約をする際に使用しています。
達成課題
電子のため紙でやり取りする必要がなくなり、在宅勤務でも支障を感じなくなりました。
良かった点
印紙代がかからない点。
悪かった点
大手企業では、まだ紙を使用しているところが多く、郵送して確認してほしいっていうこともある。そのため、使用できないことがある。
ツールの一元管理を目指して(Microsoft365)
導入背景
Microsoft365は今は切り替えのタイミングで、3月から導入予定です。
導入背景としては、人数が増えてきたという要因が単純にあります。
また、SaaSにはさまざまなツールがあり、弊社でも、タスク管理はTrelloを、他のものには別のツールを使用しています。しかし、この場合、ツールがバラバラになってしまうので、今後はツールを一元管理できるようにしたいと考えています。
くわえて、Teamsを使い慣れているエンジニアが多いことから、Microsoft365を導入することとなりました。
使用方法
今後はSlackもTeamsに移行し、TrelloもMicrosoftの機能で同じように使えるものがあるので、移行して一元管理をできることを期待しています。
課題達成
完全移行前なので特にありません。
良かった点
既に使用しているツールと同じ機能のものがMicrosoftに含まれているので、移行すると一元管理できる点。
悪かった点
導入段階のため、特にありません。
すぐに簡単にメモの共有ができる(Evernote)
導入背景
営業社員が4人いる中で、営業としてそれぞれが動いてとったメモを共有する必要があります。そのため、個々の端末で使え、一番使いやすいものを検討していました。
いろんなツールがあるかと思うのですが、もともとEvernoteを使ってるメンバーが多かったので導入しました。
使用方法
営業社員それぞれがとったメモの共有に使用しています。
良かった点
各自が持っている端末で使用でき、共有できる点です。
悪かった点
特にありません。
気になった点についてご質問させて頂きました!
Q.SaaS導入後の業務の効率化には変化がありましたか?
うちは業界の中でも、かなり電子化になっている方です。業務に関しては、ほとんど効率化出来てきてるんじゃないかなと感じます。
例えば、あまり紙ベースで何かすることがありません。お給料明細なども全部電子で発行されるので、かなり効率化できていると感じます。
Q.業務上で今もなお、非効率な部分があればお教えください!
うちは業界の中でもかなり電子化してる方なので、業務上の非効率な点はあまりないですね。ただ、業界全体の悩みですが、メールが多いなという印象です。
あとは、交通費の申請がもっと楽になったら嬉しいなと思います。交通費の申請は月に一度、営業社員個人で交通費を計算して、申請しています。
エクセルに交通費申請金額を打ち込んで、領収書などの交通費の一覧の証跡を管理部の方に出しているので。もう少し楽になればなとは感じます。
Q.あったらいいなと思うSaaSにはどんなものがありますか?
前述の通り、交通費の申請が楽になる何かいいSaaSができたらいいなと思います。
使用一覧などでSuicaの使用歴や交通費が出てきて、私用なのか申請する必要がある費用なのかを選べるような機能があるとさらに便利だなと思います。
Q.今後行っていきたい事業があればお教えください!
現在は、SES1本で業務を行っていますが、受託や自社サービスを見据えて今検討しているところです。一応、来季から受託を始める予定です。そして、3年後に自社サービスの検討を開始する予定です。
そうなると、さまざまな企業の方々が使っているプロダクトの開発関係をどうするか考える必要があります。したがって、データベースで開発するのかなどの検討が始まると思います。
この記事に登場したSaaS
Slack
代表的なビジネスチャットツール。無料で使用することができ、多くの企業が導入しています。
Trello
デジタルタスク管理ツールの一つです。カードを動かすことで、タスクを分かりやすく、視覚的に管理することができます。
ジョブカン
初めてでも、誰でも簡単に使用できる、業界No.1の勤怠管理システム。ジョブカン1つで、勤怠管理に必要な機能をすべて備えています。
くわえて、操作性のシンプルさを追求しているため、初めてでもすぐに使い始めることが可能です。
PXまいポータル
PXまいポータルは、マイナンバーも給与明細もまとめて管理できるSaaSです。給与明細等を電子配布でき、印刷や配布に関わるコストの削減を行うことができます。
i-seiQ
i-seiQとは、クラウド契約管理・書類発行サービスです。IT業界特有のSESや受託開発の契約情報や取引先情報を一元管理することができます。
また、請求書や注文書などの書類発行をワンクリックで行うことができます。
クラウドサイン
クラウドサインは、弁護士が監修した電子契約サービスで、日本の法律に特化しています。また、電子によるやり取りのため、契約締結のスピード化が見込めます。印紙代がかからずコストの削減も行えます。
Microsoft365
Microsoft365は、オンラインストレージやOfficeアプリをセットで利用できるサービスです。
例えば、Teams、OneDriveクラウド ストレージ、WordやExcelなどのOffice アプリ、セキュリティオプションが含まれており、ツールの一元管理が可能です。
Evernote
Evernoteは進化したノートツールです。画像、音声、スキャン、PDF簡単に記録することができ、使用しているすべての端末でデータを同期できます。